百人一首50音順一覧表~覚える

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秋風に たなびく雲の 絶え間よりもれ出づる月の 影のさやけさ
秋の田の かりほの庵の とまをあらみわが衣手は 露にぬれつつ
明けぬれば 暮るるものとは 知りながらなほ恨めしき 朝ぼらけかな
浅茅生の 小野の篠原 しのぶれどあまりてなどか 人の恋しき
朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに吉野の里に 降れる白雪
朝ぼらけ 宇治の川霧 絶え絶えにあらはれ渡る 瀬々のあじろぎ
足曳の 山鳥の尾の しだり尾の長々し夜を 独りかも寝む
淡路島 通ふ千鳥の 鳴く声にいく世寝ざめぬ 須磨の関守
哀れとも いふべき人は 思ほえで身のいたづらに なりぬべきかな
逢ひ見ての 後の心に くらぶれば昔は物を 思はざりけり
逢ふ事の 絶えてしなくば なかなかに人をも身をも 恨みざらまし
天つ風 雲の通ひ路 吹きとぢよをとめの姿 しばしとどめむ
天の原 振りさけ見れば 春日なる三笠の山に 出でし月かも
あらざらむ この世の外の 思ひ出に今一度の 逢ふ事もがな
嵐吹く 三室の山の もみじ葉は龍田の川の 錦なりけり
有明の つれなく見えし 別れより暁ばかり 憂きものはなし
有馬山 猪名の笹原 風吹けばいでそよ人を 忘れやはする
いにしへの 奈良の都の 八重桜けふ九重に 匂ひぬるかな
今来むと いひしばかりに 長月の有明の月を 待ち出でつるかな
今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを人づてならで いふよしもがな
憂かりける 人を初瀬の 山おろしよはげしかれとは 祈らぬものを
恨み侘び 干さぬ袖だに あるものを恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ
奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の声聞く時ぞ 秋は悲しき
音に聞く 高師の浜の あだ浪はかけじや袖の ぬれもこそすれ
大江山 いく野の道の 遠ければまだふみも見ず 天の橋立
おほけなく 浮世の民に おほふかなわがたつ杣に 墨染めの袖
思い侘び さても命は あるものを憂きにたへぬは 涙なりけり
かくとだに えやはいぶきの さしも草さしも知らじな 燃ゆる思ひを
鵲の 渡せる橋に 置く霜の白きを見れば 夜ぞ更けにける
風そよぐ 奈良の小川の 夕暮れはみそぎぞ夏の しるしなりける
風をいたみ 岩打つ波の おのれのみくだけて物を 思ふころかな
君がため 春の野に出でて 若菜つむわが衣手に 雪は降りつつ
君がため 惜しからざりし 命さへ 永くもがなと 思ひけるかな
きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに衣かたしき 独りかも寝む
心あてに 折らばや折らむ 初霜の置きまどはせる 白菊の花
心にも あらで憂き世に 永らへば恋しかるべき 夜半の月かな
来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに焼くや藻塩の 身もこがれつつ
この度は ぬさも取りあへず 手向山紅葉の錦 神のまにまに
恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり人知れずこそ 思ひそめしか
これやこの 行くも帰るも 別れては知るも知らぬも 逢坂の関
寂しさに 宿を立ち出でて ながむればいづこも同じ 秋の夕暮れ
しのぶれど 色に出でにけり わが恋は物や思ふと 人の問ふまで
白露に 風の吹きしく 秋の野はつらぬきとめぬ 玉ぞ散りける
住の江の 岸に寄る波 寄るさへや夢の通ひ路 人目よくらむ
瀬を早み 岩にせかるる 滝川のわれても末に 逢はむとぞ思ふ
高砂の 尾上の桜 咲きにけり外山の霞 立たずもあらなむ
滝の音は 絶えて久しく なりぬれど名こそ流れて なほ聞こえけれ
田子の浦に うち出でてみれば 白妙の富士の高嶺に 雪は降りつつ
立ち別れ いなばの山の 峰に生ふるまつとし聞かば 今帰り来む
玉の緒よ 絶えなば絶えね 永らへばしのぶる事の 弱りもぞする
誰をかも 知る人にせむ 高砂の松も昔の 友ならなくに
契りおきし させもが露を 命にてあはれ今年の 秋もいぬめり
契りきな かたみに袖を しぼりつつ末の松山 波こさじとは
千早振る 神代も聞かず 龍田川から紅に 水くくるとは
月見れば 千々に物こそ 悲しけれわが身一つの 秋にはあらねど
筑波嶺の 峰より落つる 男女川恋ぞつもりて 淵となりぬる
長からむ 心も知らず 黒髪の乱れて今朝は ものをこそ思へ
永らへば またこの頃や しのばれむ憂しと見し世ぞ 今は恋しき
なげきつつ 独り寝る夜の 明る間はいかに久しき ものとかは知る
嘆けとて 月やはものを 思はするかこち顔なる わが涙かな
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを雲のいづこに 月やどるらむ
名にしおはば 逢坂山の さねかづら人に知られで くるよしもがな
難波江の 蘆のかり寝の ひと夜ゆゑ身を尽くしてや 恋ひわたるべき
難波がた 短き蘆の ふしの間も逢はでこの世を すぐしてよとや
花さそふ 嵐の庭の 雪ならでふりゆくものは わが身なりけり
花の色は 移りにけりな いたづらにわが身世に経る ながめせし間に
春過ぎて 夏来にけらし 白妙の衣干すてふ 天の香具山
春の夜の 夢ばかりなる 手枕にかひなく立たむ 名こそ惜しけれ
久方の 光のどけき 春の日にしづ心なく 花の散るらむ
人はいさ 心も知らず ふるさとは花ぞ昔の 香に匂ひける
人も惜し 人も恨めし 味気なく世を思ふ故に 物思ふ身は
吹くからに 秋の草木の しをるればむべ山風を 嵐といふらむ
ほととぎす 鳴きつる方を ながむればただ有明の 月ぞ残れる
御垣守 衛士のたく火の 夜は燃え昼は消えつつ 物をこそ思へ
みかの原 わきて流るる 泉川いつみきとてか 恋しかるらむ
見せばやな 雄島のあまの 袖だにもぬれにぞぬれし 色は変はらず
陸奥の 信夫もぢずり 誰故に 乱れそめにし 我ならなくに
み吉野の 山の秋風 さ夜更けてふるさと寒く 衣うつなり
村雨の 露もまだ干ぬ まきの葉に霧立ちのぼる 秋の夕暮れ
巡り逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に雲がくれにし 夜半の月かな
百敷や 古き軒端の しのぶにもなほあまりある 昔なりけり
もろともに あはれと思へ 山桜花より外に 知る人もなし
安らはで 寝なましものを さ夜更けてかたぶくまでの 月を見しかな
八重むぐら しげれる宿の 寂しきに人こそ見えね 秋は来にけり
山川に 風のかけたる しがらみは流れもあへぬ 紅葉なりけり
山里は 冬ぞ寂しさ まさりける人目も草も かれぬと思へば
夕されば 門田のいなば おとづれて蘆のまろやに 秋風ぞふく
由良の門を わたる舟人 かぢを絶えゆくへも知らぬ 恋の道かな
世の中は 常にもがもな 渚漕ぐあまの小舟の 綱手悲しも
世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる
夜もすがら 物思ふころは 明けやらでねやの隙さへ つれなかりけり
夜をこめて 鳥の空音は はかるとも世に逢坂の 関は許さじ
わが庵は 都のたつみ 鹿ぞ住む世よをうぢ山と 人はいふなり
わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の人こそ知らね かわく間もなし
忘らるる 身をば思はず ちかひてし人の命の 惜しくもあるかな
忘れじの 行く末までは かたければ今日をかぎりの 命ともがな
和田の原 漕ぎ出でて見れば 久方の雲ゐにまがふ 沖つ白波
和田の原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと人には告げよ あまの釣舟
侘びぬれば 今はた同じ 難波なるみをつくしても 逢はむとぞ思ふ
小倉山 峰のもみじ葉 心あらば今一度の みゆき待たなむ



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